二上山

　国道165号線から県道香芝太子線を近鉄南大阪線と並行して800ｍ程進むと道路沿いの北側に屯鶴峯への入り口がある。乗用車数台程度の小さな駐車場があり、階段を上るとすぐに奇岩のパノラマが広がる。
　屯鶴峯（どんづるぼう）は、灰白色の崖が連続し、まるで鶴の群れのように見えることから名付けられたと言われています。
今から1500万年前、旧二上山の火山活動により噴出された火山灰、火砕流が繰り返し堆積して形成されました。そして、その後の隆起により凝灰岩が露出しています。長い間の風化、浸食により見事な奇岩の景勝地になりました。奈良県指定の天然記念物です。
　大東亜戦争中に陸軍航空隊の司令所として造られた防空壕があり、その一部は京大防災研究所地震予知研究センター屯鶴峯観測所として使用されています。地震予知研のための地殻変動を観測しています。